品番「00123」をExcelに貼ったら「123」になった。「0007」と「7」が同じに見える。CSVを開いたら、コードの表示が元データと違っていた。こうしたときは、入力ミスを疑う前に、品番が数値として扱われていないかを確認します。

製造業の現場で12年、見積や案件管理を含むExcelを使ってきました。品番は金額や数量のように計算する値ではなく、対象を特定するための識別子です。桁や記号も含めて、元の表記を保つことから始めます。

品番は数値ではなく、文字列の識別子として扱う

「00123」と「123」は、計算上は同じ数値に見えても、品番として同じとは限りません。「AB-001」や「01-002-A」も、英字やハイフンを含めた全体が照合の手がかりです。

元の品番数値変換で起きること確認したい扱い
00123123になると、先頭の0が失われる5文字の品番として保存
00077になると、桁数が分からなくなる4文字の品番として保存
AB-001別の表でハイフンや空白が変わると一致しない英字・記号を含めて保存
01-002-A区切り記号の違いが別コードを生むハイフンの位置も含めて保存

コード体系が決まっているなら、桁数、英字の大文字・小文字、ハイフンの有無を先に確認します。見た目が似ているからといって、違う品番を同一視しないのが基本です。

これから入力するセルは、入力前に「文字列」にする

品番を入力する列やセルを選び、セルの表示形式を「文字列」にしてから入力・貼り付けます。1件だけ入力する場合は、先頭にアポストロフィを付けて「'00123」と入力する方法もあります。アポストロフィは入力指示として扱われ、セルの値には含まれません。

既に数値として取り込まれたセルへ、あとから「文字列」形式を設定しても、消えた0が戻るわけではありません。固定桁の規則が正式に決まっている場合は別列で補正を作り、元の値と照合してから使います。規則が不明なら推測でゼロを足さず、品番マスターや発行元へ確認します。

CSVはダブルクリックで開かず、取込時に列を指定する

CSVファイルには、Excelのセル書式や「この列は品番」という設定は保存されません。ExcelでCSVを直接開くと、内容を見て列の型を自動判定することがあります。

  1. Excelの「データ」から「テキストまたはCSVから」を選ぶ
  2. プレビューで品番列を選び、データ型を「テキスト」にする
  3. 読み込み後、元CSVと先頭0・ハイフン・桁数を数件照合する

Excelの版によって表示や手順名が異なることがあります。大切なのは、読み込む前に品番列を文字列として指定し、結果を元ファイルと確認することです。CSVを書き出すときも、別のソフトで開くと相手側の自動判定が起きる場合があるため、受け渡し後の読み方まで決めておきます。

コピー後は、見た目だけでなく値も照合する

表から表へコピーする前に、貼り付け先の品番列も文字列形式にします。コピー元ですでに「123」へ変わっていたら、貼り付け先を文字列にしても「00123」には戻りません。取込前の原本や品番マスターと比べます。

確認用に「元品番」「取込後品番」を別列に並べ、品番の長さ、先頭0、ハイフンの位置を数件ではなく代表パターンごとに見ます。大文字・小文字まで区別する必要がある照合では、ExcelのEXACT関数などで文字列を比較できます。スペースや全角・半角を整える場合も、変換ルールを決めてから別列で行います。

確認が済むまでは、受領した元データを上書きしません。元列を残したうえで、修正案や正規化した列を追加すれば、何を変えたか追いやすくなります。

見積・案件管理表でも、品番のルールをそろえる

見積台帳、部品表、発注一覧で同じ品番を照合するなら、各表で入力形式がそろっているか確認します。「00123」と「123」、「AB-001」と「AB001」を一括で同じ値に置き換える前に、品番の正式表記を確認してください。

実務でまず試すなら、元ファイルを複製し、先頭0のある番号、英字とハイフンを含む番号、桁数の違う番号を数件選びます。入力、CSV取込、検索、並べ替え、別表との照合を通して、表記が維持されることを確かめてから範囲を広げます。

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